2011年度会長所信

社団法人全国自動車部品商団体連合会
会 長  新戸部 八州男
新渡戸会長

 新年おめでとうございます。皆様におかれましては穏やかな初春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 昨年はエコカー補助金により前半は自動車業界全体が活況を呈した感がありましたが、補助金終了後から一転して不透明な状況へと変化したことは皆様ご存知の通りです。また、世界通貨安競争による実態とかけ離れた円高や異常気象による不安定な経済情勢が続き、併せて政治の空転が心理的な不安に拍車をかけるという厳しい一年でした。

 全部連としてはCO2削減を目指したエアフィルター交換促進キャンペーンに加え、安全性を向上するために新たにブレーキメンテナンスキャンペーンを実施させていただきました。対象品目が多く、前年のデータが不十分なところもありましたが、厳しい経営環境の中で成果を上げることができたのではないかと自負しております。ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。

 本年も世界的に不安定な経済情勢の中での厳しい経営環境が予想されます。エコカー補助金終了後の反動による新車販売の落ち込みから、ディーラー各社はアフターサービスに注力することが予測され、営業力に劣る整備専業事業者の苦戦が予想されます。さらに自動車の新技術への対応や後継者問題などアフターマーケットは大きな変化を迫られています。また国内市場における停滞感は消費心理を更に冷え込ませていくことになりかねません。

 このような中で、全部連として昨年秋、協同組合の設立と組織の移行について理事会で決議させていただきました。これまでの公益法人としての事業に加え、会員の事業に直接的にメリットのある経済活動が可能になる組織へと変わることにより、今後のカーアフターマーケットの厳しい変化に対応していくことができるようになります。 限られた時間の中で、まず組合の設立を優先する形でのスタートになりますが、何卒会員各位のご理解をいただき、一社でも多くの方に加入していただきたいと考えております。

 今、私たち部品商を取り巻く環境は一段と厳しい状況を迎えようとしています。各地で営業を行われている会員の皆様も強く感じられていることと思います。 実際に部品商の廃業・倒産が相次いでおり、早急な対応が必要になってきています。残念ながら公益法人としての全部連には法律上の制約があり、全部連は何をしているのかというお叱りの言葉も多数頂戴していることも事実です。その中で今は精一杯可能な活動を展開しながら、皆様のご期待にお応えしていく所存です。

 本年は全部連として大変大きな区切りの年となります。自動車部品の安定供給の一翼を担う部品商が安心して経営できる基盤を作り上げるためにも積極的に活動して参ります。

 皆様のご繁栄を心よりご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。