2010年 年頭所感
会 長 新戸部 八州男
新年おめでとうございます。皆様におかれましては穏やかな初春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
さて、昨年はリーマン・ショックに端を発する金融崩壊から、世界的不況に喘ぐ一年となりました。各国の政策による補助等により新車販売はある程度持ち直し、新興国を中心として景気回復基調にあるとの報告がなされていますが、私たち日本のカーアフターマーケットはかつて無いほどの危機的状況に陥ることになりました。
また政権交代により、多くの政策が宙に浮いた状態になり、今後どの様に変化していくのか予測のつかない状態にあります。景気の低迷とは裏腹に円の独歩高は製造業の日本離れを加速させ、雇用や所得の回復を遅らせる足かせとなっています。
このような環境の中、昨年2回目となるエアフィルター交換促進キャンペーンの実施に対して深くご理解戴いたことに心より感謝いたします。さらに互換品番検索システムの稼働も順調に進んでおります。
公益法人改革も関係法が施行され、全部連としても待ったなしで取り組むことになります。全部連として各地の皆様に改革の趣旨についてご理解戴くために引き続き努力して参りますと同時に、具体的な移行の作業に入らせて戴くことになります。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
本年は昨年までの流れを更に加速させ、会員の皆様と共に行動する全部連として具体的に活動して参ります。
本年はブレーキのメンテナンスに対するキャンペーンを新たに実施いたします。高速道路休日千円そして無料化を見据え、また安易な安値での車検整備に警鐘を鳴らす意味でも、部品商の立場からブレーキの適正メンテナンスをユーザー・整備業の皆様へ訴えて参ります。また、ポスター等のツールは準備致しませんが、環境保護のためのエアフィルターの交換キャンペーンを引き続き実施して参ります。
私たち部品商はどちらかというと電話受注を中心とした『待ちの商売』といわれていますが、これらのキャンペーンを通じて、提案型の営業に向けての人材育成に積極的に取り組んでいただきたいと思います。
また新人からベテランまで新しい時代に対応するためのツールとして『部品商業務の基礎知識』を改訂し、CD-ROMにて配布させて戴きます。また今後、全部連の経費削減と効率化のため、紙情報の配布を出来る限り減らし電子的な形での情報伝達に切り替えていくための準備を進めて参ります。
今、私たち部品商を取り巻く経営環境は大変厳しい状況といえます。日々各地で活躍されている会員の皆様は肌で感じていらっしゃることと拝察いたします。ただ、その状況を感覚で話すだけでは対策も生まれてきません。政治や行政の力を借りるにしても、業界としての正しいデータが必要になります。そのための調査を本年も継続して行って参ります。特に経営動向や業界内での競合状況など皆様の協力を戴きながらまとめて参ります。
次にカーメーカーとの懇談会を継続して開催して参ります。厳しい経営環境の中で私たち部品商の役割をご理解戴き、業界として補修部品の供給を安定させることが急務だと考えます。
全部連として部品商システムを今後どの様に活用していくかが経営の大きな課題の一つです。互換品番検索システムをさらに発展させていくとともに、あるべき部品商システムについての研究を行って参ります。
それとは別に車両の電子化により、スキャンツールが必須になってきています。しかし、カーメーカーは電子診断情報を公開していないため、市販の診断機では全てのエラーコードを解析できない状況です。カーユーザーが安心して運転することができ、どこでも整備を受けられるようにするためにも車両の電子情報の公開を呼びかけて参りたいと思います。
メーカーのUOEのWEB化が進んできましたが、引き続き部品商としての利便性を向上すべく仕様の統一性や価格面・使用条件について、メーカー側とのコミュニケーションを深めて参ります。
更にITを活用した部品商間の販売促進情報共有のための『全部連WEB販促市場』を試験運用して参ります。皆様からのアイディアなどご協力をお願い申し上げます。
本年は日本国内のカーアフターマーケットにとって更に厳しい年になることが予測されます。自動車部品供給の一翼を担う部品商として会員企業の経営の安定は喫緊の課題です。皆様にとって必要とされる全部連を目指し本年も積極的に活動して参ります。 皆様のご繁栄を心よりご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
